スズメ

先日、信号待ちで停車していた私の車にスズメが降ってきた。
そのスズメは激しくフロントガラスにぶつかったかと思うと、
定位置で動いていなかったワイパーの上に転がった。
ぶつかった音にびっくりして目を丸くしている私の目の前で、
そいつはしばらく身悶えしてから起きあがり、
まるで枝にとまるかのようにワイパーにとまった。
ほどなく信号がかわり、車が動き出しても、
その子は飛び去るわけでもなく、進行方向に顔を向け、
ワイパーの上に留まり続けた。
特に怪我をしている様には見えないが、なぜ降ってきたのだろう?
カラスにでも追われたのかしら…、そんなことを考えながら私は車を運転し続けた。
速度を上げた車は、都会の風を切り、そのスズメの羽毛をはためかせた。
その光景はまるでジャガーのエンブレムのようであった。
私はほっこりとした気分になり、目を細めた。
奇しくもスズメとのドライブを楽しむことになったのだ。
目的地に到着してもそのスズメは留まり続けていた。
しかし、もっと近くで様子をみようかと、私が車を降りた瞬間、
スズメは飛び去ってしまった。
フロントガラスに白いぶつかった後だけを残して。
東京の午後の不思議なひと時であった。
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by midnight-maker | 2017-06-12 22:38 | つぶやき
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