隣人倒れる

先日、隣のベランダから「ガチャン」と、素焼きの植木鉢を倒すような衝撃音がして、その後「う〜、う〜、」と か細いお婆ちゃんの声が聞こえてきた。あわててベランダに飛び出し、衝立て越しに隣の部屋を覗くと、転倒したお婆ちゃんが必死に助けを求めていた。私は急いでその部屋のお婆ちゃんの元に駆けつけ、助け出した。

隣人の元には、時折ヘルパーさんが来ていたのを私は知っていた。しかしこの事件が起き、このお婆ちゃんを助け出すまで、これほどまでに体の不自由な人だったとは想像していなかった。お婆ちゃんが日々暮らしているであろうその部屋には、そこら中に手摺が廻され、介護用のベッドが置かれ、その側には室内用のトイレも置いてあった。私は、その部屋の光景に少しショックを覚えながらもお婆ちゃんを介護用のベッドに座らせ、そこから立ち去った。

そして考えた。あのように体が不自由になりながらも、日々を過ごしているであろうお婆ちゃんの人生はどのようなものなのだろう? 体が不自由になって、何を思うのだろう? 私の両親や、もしくは私自身が将来、介護なしでは生きられなくなるかもしれない、そのとき私は何を思うのだろうか? 生きるってどういう事なのだろう? などなど・・・。そんな人生について ちょっと考えさせられる「隣人倒れる」事件であった。
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by midnight-maker | 2008-07-03 22:19 | つぶやき
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