人気ブログランキング | 話題のタグを見る

橋の途上

今回の「山の巨人たち」の舞台美術はとても大胆。途切れた巨大な太鼓橋が舞台全面に飾られています。もしかしたらその橋は、三途の川に架かる橋と解釈できるかもしれません。また照明は西洋の絵画的で、役者一人一人を丁寧に照らす事は無く、暗い所は暗いままで良しといった感じで、深みがあります。それらは、生と死の狭間にあるかのような今回の作品にとてもあっています。稽古中に私は「これは黄泉の世界の話なのだなぁ・・・」と考えた事があります。興味深い事に「黄泉」という言葉を辞書で引くと「ヤミ(闇)の転か。ヤマ(山)の転」という文言が出てきます。

山の巨人たち・・・

イタリア生まれのピランデルロ氏がこの事を知っていたとは思えませんが、面白い偶然の一致だと思います。
橋の途上_e0103439_12424785.jpg

by midnight-maker | 2008-10-31 12:43 | 山の巨人たち
<< 神聖なる酩酊 夢か現か >>